立命館大学経済学部生が琵琶湖のヨシを使った「ヨシストロー」の価値を調査
立命館大学経済学部の学生たちが、琵琶湖のヨシを使った「ヨシストロー」についてその価値について調査を始めているようです。
これは、立命館大学経済学部寺脇拓ゼミ・3回生メンバー19名の研究グループが実施しているプロジェクトだそうで、琵琶湖のヨシの新たな活用方法の開拓としてだけでなく、「マイクロプラスチック」と呼ばれる微小のプラごみによる海洋汚染が問題となっていることから、プラスチックに代わるストローとして、「ヨシストロー」を提案したそうです。
そこで、「ヨシストロー」がどれだけの価格価値をもっているのか調査するため、滋賀県内の飲食店や店舗において、プラスチックを基準とした、紙ストローや紙コップ、グラス容器などの価格について調査を行っているそうです。調査に使う「ヨシストロー」は、近江八幡市内の商店から提供された高品質の琵琶湖のヨシを使って、学生たちの手で制作した400本で、衛生・品質検査がおこなわれているようです。なお、調査に関する費用については、クラウドファンディングで支援を募っています。
ヨシはイネ科の植物で、琵琶湖にはヨシ、ツルヨシ、セイタカヨシに分類されるヨシが生えています。ヨシの群落には「水をきれいにする」「鳥や魚の棲みかとなる」という働きがあるようです。ヨシの地上部分は、刈り取ってもヨシの生体に影響はなく、刈り取りを行うと翌年にまた良いヨシが採れると言われているだけでなく、ヨシ原を荒らさないためにも刈り取りは必要だそうです。ヨシ原では冬に伝統的な刈り取りが行われ、「よしず(葦簀)」や「ヨシ屋根」、「夏障子」などに利用されているようです。
参考URL:公益財団法人 淡海環境保全財団-「ヨシとは?」

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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当法人役員のエッセイが日本経済新聞全国版に掲載されました