橋が消えた!琵琶湖で発生する「蜃気楼」
(画像:琵琶湖の蜃気楼)
公益財団法人 日本漢字能力検定協会「漢字ペディア」 によると、「蜃気楼」は昔、「大蛤(蜃)」が吐く「気」で起こると考えられていたそうですが、今は空気層の温度差による光の屈折で、実際とは違った景色が見える現象と解明されています。
琵琶湖の蜃気楼は、水温より冷たい空気が湖上に流れ込み、上冷下暖(上が冷たく下が温かい)の空気層ができて発生する「下位蜃気楼」と、暖かい空気が流れ込んで上暖下冷の空気層で発生する「上位蜃気楼」の2つに分けられるそうです。
「下位蜃気楼」は実物の下に幻像が見える現象で、日本全国で季節に関係なく観測されます。真夏のアスファルトに水たまりがあるように見える「逃げ水」 もそのひとつです。
「上位蜃気楼」は、建物が上に伸びたりジグザグに変化したりするように見える現象で、国内の発生確認が北海道・福島県・富山県・滋賀県のみと珍しいそうです。とやまゼミナール「蜃気楼のふしぎ⑤」によると、発生しやすいのは3月下旬から6月上旬。晴れた日が数日続いた時のお昼過ぎで、日中の気温差が13℃以上かつ、穏やかな北よりの風が吹くタイミングだそうです。
琵琶湖の蜃気楼がいつ・どこで・どのように発生したかは、「琵琶湖の蜃気楼情報」で南湖の、ビワコダス松井「北湖の蜃気楼情報」で北湖の情報がそれぞれ掲載されています。

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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当法人役員のエッセイが日本経済新聞全国版に掲載されました