琵琶湖の漁獲量が年々減少 ピーク時の1/100以下のものも
琵琶湖で獲れる魚や貝は、滋賀県民にとって「地元の味」。佃煮や鮒ずしなどの郷土料理で親しまれています。しかし、その漁獲量は年々減少。滋賀県の漁獲量調査では、1957年には漁獲量合計が10,300トンもありましたが、2017年には713トンまで減少したというデータがありました。
アユやモロコ、スジエビは1980年代~90年代にかけて増加している時期もありますが、2000年代には減少しているようです。
最も顕著なものはシジミで、1957年に6072トン獲れていたものが2017年には53トンまで減少していることが分かります。
参考資料URL:滋賀県―「Ⅰ 滋賀の水産業」
琵琶湖の漁獲量が減少しているのは、漁業就業者が減少していることが大きな要因となっているほか、その高齢化も影響しているそうです。また、産卵場所の減少や環境悪化、外来種の繁殖による在来種の減少もその理由のひとつと考えられています。
ちなみに、漁業魚種別生産額と漁獲量は必ずしも比例しているわけではないようです。シジミやウナギ、フナ等は過去に比べて漁獲量が減っているのにも関わらず、その生産額は多く獲れていた頃に近くなっているようです。
関連URL:滋賀県―「水産統計」
京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
新着記事
-
2023.11.20
堅田21世紀の会さま主催、内湖清掃でびわぽいんとの実証実験を行う -
2023.04.17
「第1 回 世界農業遺産・琵琶湖システムを味わう会」を開催 -
2023.03.28
マイナンバーカード活用ワークショップ開催レポート -
2023.01.16
マイナンバーカードアイデアソンを開催します -
2021.04.01
平安神宮と琵琶湖博物館が絶滅危惧種「イチモンジタナゴ」保全で協定
オススメ記事
-
2020.01.27
幽霊ホテルがつくりだした「木の岡ビオトープ」 -
2020.01.29
琵琶湖で採れるワカサギは外来種?! -
2020.01.30
琵琶湖は湖?川? -
2020.02.21
無料イラスト素材サイト「滋賀イラスト素材」制作者・島先 沢さん -
2020.03.21
琵琶湖の生態系を支えるプランクトン 固有種には絶滅危惧種も