琵琶湖のアユ減少の原因は外来種のプランクトン?
画像元URL:滋賀イラスト素材
琵琶湖の漁業で漁獲量全体の4~5割を占めるアユ。しかしここ数年、その漁獲量は減少傾向にあり、1990年代に2000トン程度あったものが1000トンを下回っているそうです。現在は漁獲量増加のために、人工河川を利用して親アユを放流・産卵させる方法や、アユの産卵場所の保護などの対策がとられてるようです。
資料URL:滋賀県―「アユの漁獲量の推移」
しかし、アユの漁獲量減少には外来種植物プランクトン『ミクラステリアス・ハーディ』が関連しているのではないかという説が浮上しました。『ミクラステリアス・ハーディ』は、日本の湖等にはいないプランクトンですが、2011年以降琵琶湖で観察されるようになったそうです。2016年に多く発生し、2017年には減少したものの、2018年には再び増殖したという調査結果がでています。秋~冬にかけて増殖が確認されており、そのために水質が悪化。アユの漁獲量減少につながったと考えられています。
『ミクラステリアス・ハーディ』が増えた要因についてはまだ研究が進められている途中で、増加特性や他プランクトンとの比較が必要だということです。
関連URL:滋賀県
参考URL:琵琶湖のアユ不漁、真犯人に外来プランクトン浮上(日本経済新聞2017年5月23日)

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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