日本初・ヨシ原で発生する花粉量が解明!イネ科花粉症の方は要注意?!
体に入ってきた花粉を異物として認識し反応がでる「花粉症」。その数は年々増加しており、1998年から2008年の10年間で約10%も増加したといわれています。花粉症の原因となるものはスギ花粉が多いようですが、イネ花粉が原因の花粉症もふえてきているそうです。スギ花粉は2月~4月頃に飛散するため、春前に花粉症に悩む人も多いようですが、イネ花粉は5月~6月、種類によっては8月~10月に花粉が多く飛ぶのでスギ花粉とは時期が異なるそうです。
琵琶湖にもその花粉症の原因があります。琵琶湖の環境保全にも役立つ「ヨシ」がイネ科の植物なのです。ヨシは3月中旬に芽を出し始め、7月に出穂するまで大きく育つそうです。8月の終わりまでに穂が出て小さな花をつけるそう。この頃に花粉が多くとぶようです。
そのヨシが多く群生する西の湖でどのくらいの花粉が作られているのかを調査した結果がでていました。調査したのは、滋賀県立琵琶湖博物館の林学芸員を中心とするグループです。2016年と2017年の調査の結果、1ヘクタールのヨシ原で1年間に生産された花粉は約9兆粒。これは、他のイネ科の花粉の量と同じくらいの量なのだそうです。
なお、この研究は日本で初めてのもので、国際的にも貴重な研究結果だそうです。
京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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