滋賀県レッドリストで絶滅危惧種に指定 水草「アサザ」
(写真:アザサ)
スイレンのような丸型の葉を持ち、6月から9月にかけてキュウリのような黄色い花を咲かせる水草「アサザ」は北海道から九州の湖沼・水路などに生息しています。琵琶湖にも大群生していたそうですが、開発や水位操作、水質悪化のために生息数が減少。水のめぐみ館「アクア琵琶」によると、2002年ごろには琵琶湖周辺で1~2か所程度しか生育が確認されなかったそうです。
現在では環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されており、滋賀県のレッドリストには絶滅危惧種として掲載されています。
茨城県霞ケ浦では1995年に設立されたアザサ基金(現・NPO法人アサザ基金)などによって、アサザを救う取組が行われているそうです。滋賀県でも2003年に水路から外来種水草などの除去をするアサザ保全活動が実施されたほか、甲賀市油日小学校では校内ビオトープでアサザの生育環境を再現する取組なども行われています。
自然の群生は希少になっていますが、「草津市立水生植物公園・みずの森」のアサザ池では5月頃に花を咲かせたアサザを間近で観察できるそうです。

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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当法人役員のエッセイが日本経済新聞全国版に掲載されました