琵琶湖に発生「アオコ」とは?
(イメージ写真)
琵琶湖の水面が緑色に染まっているのを見た事がありますか?「アオコ」と呼ばれている現象で、植物プランクトンの「ラン藻」などが増殖し緑色になるそうです。
見た目の変化だけでなくカビ臭や墨汁に似た臭いも発生し、水道水に臭いや味がつくこともあるそうです。
京都大学生態学研究センターによると「ラン藻」のなかには毒性も持つものもあるそうで、日本では健康被害の報告がないものの、1989年のイギリス、1996年のブラジルなどで下痢等の被害が出たそうです。
琵琶湖で初めて「アオコ」が発生したのは1983年9月の南湖沿岸。1994年夏には北湖でも発生が確認され、それ以来1984年と2014年を除いて毎年発生しているようです。
滋賀県琵琶湖環境部琵琶湖保全再生課は「アオコ」が発生すると滋賀県ホームページ「琵琶湖水質調査結果・今日の琵琶湖」内で状況速報を公開。2019年度は8月下旬から9月下旬にかけて合計8回の発生が認められたそうです。
「アオコ」が発生する原因は「温度」と窒素やリンの流入による「富栄養化」のほか、一日で鉛直移動し増殖を繰り返す特徴を持つ「ラン藻」には、水の流れが滞っている場所も好条件となるようです。
「ラン藻」は自力移動できないものの、水鳥や水生昆虫などの生物、気流などの自然現象の他、人的な水資源開発などによって分布が拡大しているそうです。
なお、田んぼで「ラン藻」の発生はほぼなく、特に春の田んぼが緑色に染まるのはミドリムシの影響だそうです。

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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