藻がマクロプラスチックを食べる?!新しい下水処理実験 長浜バイオ大学
(イメージ画像)
「2050 年 に海洋プラスチックごみが海にいる魚の重量を超える」という予測が、2016年の世界経済フォーラムで発表されました(環境省-プラスチックを取り巻く国内外の状況)。
現在、海ではプラスチックごみが分解され微細なマイクロプラスチックとなり、生態系に影響を与えるのではないかと問題視されています。長浜バイオ大学記者会見資料によると琵琶湖も例外ではなく、マイクロプラスチックの存在が2016年京都大学の調査により把握されているそうです。
長浜バイオ大学の小倉淳教授らは、プラスチックを食べ分解する微細藻類に着目。マイクロプラスチックを除去する生物処理槽を開発をし、流出源とみられる廃水処理施設への導入を目指しているそうです。
研究では微細藻類がプラスチック分解除去を効率良く行え、かつ大量増殖ができる培養方法を確立し、2020年夏頃には下水処理施設で実証実験をする予定だそうです。
現在の下水処理方法は、まず大きなゴミや砂を取り除いた後、時間をかけて細かいゴミや砂を沈殿させ取り除きます。そして「反応タンク」でバクテリアなどの微生物が汚れを食べて水を浄化、そのバクテリアやリン・窒素などはその後 取り除かれ消毒され、下水として流されるそうです。
実証実験では、この中の「反応タンク」に微細藻類を用いたマイクロプラスチック分解槽を追加設置する計画だそうです。
(画像引用先:国土交通省)

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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当法人役員のエッセイが日本経済新聞全国版に掲載されました