2019年発見された「カマツカ」の新種 琵琶湖に住む「ナガレカマツカ」
(写真:カマツカ)
コイ科淡水魚の「カマツカ」は、これまで1種のみとされていました。しかし、関西学院高等部・富永浩史教諭と大阪経済法科大学教養部・川瀬成吾准教授の共同研究により、「カマツカ」とは別に2種のカマツカが存在していることが、2019年4月に発表されました。
3種は遺伝子が大きく異なり、口唇、ひげの長さ、胸びれの形状、体の斑紋などに違いがあるそうです。以前から確認されていた「カマツカ」と新種「ナガレカマツカ」の2種は琵琶湖をはじめとるする西日本に、もう1種の新種「スナゴカマツカ」は東日本に生息しているそうです。
2019年5月14日~6月23日に琵琶湖博物館で「カマツカ」「ナガレカマツカ」「スナゴカマツカ」の区別点の紹介や、新種2種の模式標本(新種の基準となる標本)が展示され、琵琶湖に住む新種「ナガレカマツカ」の生体展示も行われたそうです。
「ナガレカマツカ」の名は、清流の流れの中に住むことが由来。学名は「Pseudogobio agathonectris(シュードゴビオ・アガソネクトリス)」(agathonectris=ギリシャ語で「優れた泳ぎ手」の意)だそうです。
「スナゴカマツカ」は童謡「たなばたさま」の歌詞「きんぎん砂子(すなご)」から名付けられ、学名は「Pseudogobio polystictus(シュードゴビオ・ポリスティクトゥス)」(polystictus=ギリシャ語で「多くの斑点のある」の意)だそうです。

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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当法人役員のエッセイが日本経済新聞全国版に掲載されました