琵琶湖へ流れ込む農薬が及ぼす生き物への影響 滋賀県の取組みは?
(画像:イメージです)
農薬は緑地の環境整備や、農作物を守るために使われますが、琵琶湖へ流れ込むと水質悪化につながるそうです。1960年代に農薬が原因の水質悪化でセタシジミや魚に大きな被害があり、琵琶湖の生態系に影響を及ぼすことが分かってきました。
また、滋賀県水産試験場が近江八幡市牧町のヨシ帯に流れ込む農業排水路で農薬成分を調査すると、23種の農薬が検出されました。同時に植物プランクトンの増殖試験も行われ、水稲の移植前後に使う除草剤プレチラクロールが植物プランクトンに影響すると推測されました。
(出典:滋賀県-農業排水に含まれる農薬の動向)
滋賀県は農薬削減のため「環境こだわり農業推進条例」を2003年に制定し「環境こだわり農産物認証制度」を開始しました。使用した農薬や化学肥料の記録があり、その量が通常の半分以下で、琵琶湖および周辺の環境に配慮した農法で作られた農産物が「環境こだわり農産物」に認証されます。
滋賀のおいしいコレクションによると、2018年は県内産米の44%が環境こだわり農産物に認証されており、取組みは継続して盛んに行われているようです。また、滋賀の環境保全型農業取組面積は全耕地の30%を超え日本一。2位以下の10%未満を大きく上回っており、全国から注目されているそうです。

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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当法人役員のエッセイが日本経済新聞全国版に掲載されました