冬が旬!琵琶湖の固有種「セタシジミ」のピンチ
琵琶湖の固有種「セタシジミ」。他のシジミよりも貝殻は厚く、その味はコクがあり、冬に肥え美味しくなるそうです。
日本に生息しているシジミは、「ヤマトシジミ」、「セタシジミ」、「マシジミ」の3種なのだそうです。それらの産地は北海道から九州ですが、その99%以上は「ヤマトシジミ」だそうです。小川に生息する「マシジミ」は、除草剤や農薬等の影響でその姿はほとんど見られなくなったそうで、環境省の準絶滅危惧種にも指定されているそうです。「セタシジミ」も近年は漁獲量が激減しており、昔は6000トンの漁獲量を誇っていましたが、現在は60トン程度になっているそうです。これは、琵琶湖湖底の環境悪化や水質の低下が要因と言われています。
出典:滋賀県-「セタシジミ」https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/suisan/18671.html
全国的なシジミの漁獲量も年々減っているそうで、多く獲れた時期に比べてその平均単価は上昇してきているそうです。2009年の全国のシジミ漁獲量調査では、漁獲量合計は12,303トンだったそう。その約1/4を占めるのは島根県の宍道湖(3,402トン)だったそうです。それに比べ、琵琶湖は1%にも満たない65トンとなっていました。
「家庭の味」として親しまれた「セタシジミ」を増やすため、滋賀県では稚貝の生産と放流、飼料の工夫、水草の除去などの方策がとられています。
ちなみに、シジミの貝の色は生育した環境が影響しているそうです。砂地のシジミは茶褐色に近く、泥地のシジミは黒くなるそうです。
京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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