琵琶湖のヌシ?!水鳥「オオバン」
(画像:琵琶湖のオオバン)
オオバンは、真っ黒な体に白いくちばしと額が特徴のツル目 クイナ科で、同科最大の水鳥です。水辺にある草やヨシの中に住み、水草を食べて暮らしています。夏は北海道や東北で、冬は関東から西ですごす「標鳥」でしたが、近年移動をせず同じ地域で繁殖をする「留鳥」が増えてきたようです。
琵琶湖では1980年に北湖東岸で繁殖が確認され、1990年代には全域で見られるようになったそうです。滋賀県2019年水鳥一斉調査結果 過去9年間の記録と比較によると、琵琶湖のオオバン生息数は18,752羽で同湖の生息水鳥中最多だったそうです。オオバンが増加した原因は、中国の都市化や水質悪化による生息地の移動と考えられています。
また、全国39か所で行われている環境省渡り鳥飛来状況調査(2011年10月~2012年6月)で各地のオオバン飛来数を比較してみると、琵琶湖が群を抜いていることが分かります。
出典:環境省渡り鳥飛来状況調査
一方で、オオバンが減少した地域もあります。日本のレッドデータ検索システム(NPO法人 野生生物調査協会 、NPO法人 Envision環境保全事務所 )には、埼玉で絶滅危惧Ⅰ類、千葉・東京は絶滅危惧Ⅱ類、滋賀の隣、京都では準絶滅危惧種と指定されています。

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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当法人役員のエッセイが日本経済新聞全国版に掲載されました