河川以外から来る琵琶湖の水
琵琶湖の水はどこから集まってくるのでしょう。もちろん、117の河川から流れ込んでくる水は多いのですが、それだけではないそうです。
意外と見落としがちなのが琵琶湖に降る雨や雪です。滋賀県の北部は冬に「日本海側気候」となり、降水量が多いため、琵琶湖の水資源としては豊富だといえるそうです。しかし、南部は「太平洋側気候」となるため降水量は北部に比べて少なく、さらに都市化により人は排出する汚濁物質は多いという環境のため、水質悪化につながりやすい環境なのだそうです。
また、琵琶湖には地下水も湧出しているそうです。その量は、大阪教育大学の小林正雄教授の調査で年間8.5億㎥が琵琶湖に流出しているという結果がでているそうです。河川と地下水の琵琶湖への流入量は年間45億㎥といわれているそうなので、約8割が河川、2割は地下水からの流入であるといえるそうです。
ちなみに、琵琶湖から出ていく水は、瀬田川と琵琶湖疎水、そのほかに蒸発することでも水は失われます。湖面からの蒸発を「テレメータブイ」と呼ばれる観測機器で調査した結果によると、秋~冬にかけて比較的多く、春~夏は少ないそうです。この季節による蒸発量の差は、気温と水温の差が関係しているそうです。

京都の海のまちに生まれ、大学で千葉へ。一度は都内で就職するも、結婚を機に滋賀に住むことになりました。現在は彦根で一男一女を育児中。ママコーラス副代表など、新しいことにチャレンジしています。
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